2022.10.17
小児歯科
近年、歯並びに対する意識が高まっている気がします。
従来からあるワイヤーで歯を動かすワイヤー矯正、最近ではマウスピースによって歯を動かしていくマウスピース矯正が流行しています。
矯正の目的は様々ありますが、見た目が変わってくると気分も変わりますね。
こうした矯正と『小児矯正』は少し毛色が違う気がします。
乳歯期の歯並びもいろいろありますが、極端に歯並びが悪いケースは少ない気がします。
しかし、永久歯に生え変わるにつれて今までよかった歯並びが悪くなったり、咬みあわせが悪くなってくることがあります。
この歯並びには遺伝的な要素もあるのですが、最近の研究結果で遺伝的要素以外に他の環境因子が関わっていることが分かっています。
それが
・口呼吸
・異常嚥下癖
・態癖
です。
これらの習慣が改善できないと顎の発育不良につながり、歯並びが悪くなりやすいと言われています。
陽だまりデンタルクリニックで行う小児矯正はこれまでのお口の機能を改善し、 『子供の顎の成長を利用しつつ口腔機能を改善しする』治療です。
ではその矯正はどういったものでしょうか?
この小児矯正では6歳前後からアクティビティーと言われる筋機能療法を行いつつ、マウスピースを装着して治療を勧めます。
このアクティビティーはステージ制になっており、少しずつ機能を獲得しながら顔や顎の発達を促します。その結果、歯並びが改善していくシステムとなります。
早期に始めれば(早すぎると難しいのですが…)早い段階で、正しい習慣・口腔機能を獲得して顎の成長、整った歯並びへと誘導することが可能です。
この矯正システムは以下のメリットがあります。
1,見た目が気にならない
2,痛みが少ない
3,後戻りが少ない
4,身体の発育を促す
5,歯を抜かなくて良い
また治療の過程で『鼻呼吸』を獲得することにより、様々な副次的効果があるとも言われています。もちろん研究結果として発表されているものです。
しかし、改善を得るためには努力も必要です。小さな子どもが毎日一人行うことは簡単なことではありませんし、マウスピースを入れなかったり、アクティビティーを実施できなければ改善もしません。
この治療はご家族の協力が不可欠になります。
そのためにはこの矯正に対する十分な理解が必要なので、もし興味があればいつでも医院に質問してください。
いつでもお待ちしております。
次回は開業して一か月ほどになるのですが、「あら?この症状の方が多いぞ?」の話をしたいと思います。
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