2023.02.23
歯周病
陽だまりデンタルクリニックです!
今回はどうすれば歯周病が治る(中等度以降)?を説明していきます。
先に言っておきますが、前回にお話しした歯科医院で行う基本治療は変わらず必要です。
特にブラッシング、フロス、歯間ブラシは必須です。これらができなければ簡単には改善しません。
では他に何が必要でしょうか。
まずは歯周病が中等度以上の場合も(日本歯周病学会で定められたルールがあり、厳密にいうと中等度という表現は古くなっています。ここでは私の経験上、5mm以上は歯周ポケットが改善しにくいので5mm以上と定義しておきます。)、軽度と同じ一連の基本治療を行い、どのくらい改善したのかを評価します。
(ちなみに保険治療で大切なことは 検査 ⇒ 治療 ⇒ 検査 ⇒… といった流れで治療ごとに検査をお行い、無駄な治療を行わない流れで進めていきます。つまりは必要のない治療は行わないんです。)
基本治療まで行い検査をして、なかなか歯周ポケットが改善してないな~ って患者さんは当然います。治らない原因はプラークコントロールがなかなか良くならない方や、もともと歯周病が進んでいる方です。
そういう方にはその先の 歯周外科処置 を受けてもらうことが多いです。
歯周外科処置って何?こわっ!って患者さんは割といるかもしれません。
歯周外科処置にも種類があるので細かいところまでは書きませんが、
イメージは
1、基本治療では取り切れない歯周ポケットの深いところにある歯石の除去
2、余分な歯周ポケット周囲の歯肉を切除して歯周ポケットを浅くする
3、歯周病により減ってしまった骨を再生させる(条件あり)
を目的として行う処置です。
つまりは基本治療で改善しなかった歯周病を3項目を目的として歯周外科を行い改善していこう!というものです。
流れは 深い歯周ポケットの周囲に麻酔をして歯肉を切開し、悪化している部分をはっきり見える状態にしてから歯石除去を行い、きれいにしてから縫合する といった感じです。
処置時間は長くて2時間(あんまりないです)、短くて45分くらいです。
ただ、どんな歯周病の状態でもできるのか?と聞かれたら、全部には無理!とお答えします。
進みすぎた歯周病の部位には適用できません。
ですから処置前には検査の時点でしっかりと現状を把握し、適用できるかどうかを判断します。
処置したほとんどの患者さんの感想は、『当日は少しいたんだけど、次の日は大丈夫だったよ』です。
もちろん「まだ少し痛みますね~」という方もいます。
こればっかりは個人差があるのではっきりとは言えませんが、親知らずの抜歯後よりは痛くないと思っています(すいません、自分がされたことがないので…)
こうした外科処置を行い改善した後は、よい状態を維持できるように定期的な検診が必要になります。
こんな流れで歯周病治療は進んでいきます。
なんとなくわかって頂けたでしょうか?
もしわからないことがあればクリニックのスタッフ、または院長に聞いてください。専門医なので詳しく説明できます。
では次回は歯周病とかかわる全身疾患に関して書いていきますね
ACCESS