歯周病に関わる全身疾患って何?

2023.03.12

歯周病

こんにちは、陽だまりデンタルクリニック 院長です!

今回は歯周病と全身健康との関連性についてお話しします。

まず最初に、歯周病と全身健康の関係は、極端に心配し過ぎる必要はないという立場をとっています。

よく歯周病が全身の健康問題にどのように影響するかについて話題になりますね。

実際、その相互関係の詳細はまだ完全には解明されていません。私が最新の研究を追っている限り、その具体的な影響の程度については、まだはっきりとした結論は出ていないようです。

これまでに明らかになっているのは、特定の健康問題と歯周病の間に関連があるということです。

しかし、「それくらいなら大丈夫」と軽視することはできますか?
毎日のブラッシングで歯周病を防ぎ、結果として他の疾患のリスクも減らせるなら、それは得策だと思いませんか?

私自身、40歳を過ぎて感じることは、健康がいかに大切かということです。

毎日の歯磨きに少し注意を払うだけで、歯周病を防ぎ、口臭を抑え、さらには全身の健康リスクも軽減できるとしたら、それは素晴らしいことです。

この記事では、詳細には触れませんが、歯周病と関連があるとされる健康問題について、少し知っていただければ幸いです。

はじめに

歯周病の主な原因は細菌です。これらの細菌は歯周ポケットに侵入し、炎症を引き起こし、歯周組織を徐々に破壊していきます。つまり、口内で慢性的な炎症が発生しているわけです。

この炎症が原因で生じる炎症性物質が血流を通じて全身に運ばれ、様々な健康問題の悪化に関与するとされています。

これらの物質は、糖尿病、動脈硬化、低体重児の出産、妊娠中の歯肉炎、肥満などに関与していると言われています。また、高齢者の誤嚥性肺炎やアルツハイマー病の悪化にも関わる可能性があります。

次に、歯周病と関連するいくつかの健康問題について、少し詳しく見ていきましょう。

糖尿病、心血管疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳梗塞、妊娠性歯肉炎、低体重児の出産、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症、そして関節炎や腎炎など、歯周病はこれら多岐にわたる疾患と関連があると考えられています。

それでは、具体的な疾患について少し詳しく見ていきましょう。

  • 糖尿病:
    歯周病は糖尿病の合併症としても知られています。歯周病の治療が糖尿病のコントロールにも寄与する可能性があります。
  • 心血管疾患
    歯周病は、狭心症や心筋梗塞のリスクを高める可能性があります。歯周病細菌による炎症反応が動脈硬化の進行に影響を与えると考えられています。
  • 妊娠中の健康問題
    妊娠性歯肉炎や低体重児の出産リスクと歯周病との関連が指摘されています。
  • 誤嚥性肺炎
    歯周病は高齢者の誤嚥性肺炎のリスクを高めることが示されています。
  • 骨粗しょう症
    歯周病と骨粗しょう症との関連性も指摘されており、歯槽骨の健康にも影響を与える可能性があります。
  • その他の疾患:関節炎や腎炎など、歯周病が様々な炎症性疾患のリスクを高める可能性があります。

こんな感じで多くの疾患に関わっているにで心配になる方がいると思います。

大事なことは怖がりすぎずに定期的にメンテナンスを行い、悪くなってきたら早期に治療する。

これが健康のための鉄則な気がします。

次回はまた別のテーマを書いていきます。

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