2023.04.21
一般歯科-old
こんにちは!陽だまりデンタルクリニックです!
今回は保険適用されていないけれども、材質は良いものを説明していきます。
先に行っておきますが、ここで記載している内容は文献や書籍を参考に記載しているだけなので
絶対この材料を入れないとだめだ!などと言っているわけではありません(ここ重要)。
どんな材料も知識としてどんなものかを知っていて、納得して入れてほしいと思っています。
当院で採用している材料は
自費材料:金合金、セラミック(e-max)、ジルコニア
になっています。
1 金合金(いわゆるゴールドですね)
歯科材料において、審美性のこだわりがなければゴールドが一番良いと思っています。
それはなぜか?
ゴールドは金属ですので審美的問題に気にする人は選択しにくい材料ですが、加工精度が高く、ほとんど錆びることはありません。
(*金合金のさらに上位で安全性の高いも金属として白金加金(PGA合金)があります。金合金にプラチナを加えたもので、色が金色ではなく銀色に近くなります。現在、最も害のない歯科用金属であると考えられています。ちなみに当院では扱っておりません)
利点は
①、硬さが天然歯に近いため、咬み合う歯の負担が少ない
②、金属なので強度がある。また素材が伸びやすくきれいに適合しやすい
③、温度変化に強い
④、②③が理由で虫歯になりにくい
⑤、金属溶出による歯肉の変色、金属アレルギーなどが起こる可能性が低い
欠点
①、金属なので見た目が問題。
②、金が高騰しているため保険外でもやや高め
といった利点、欠点があります。
ただ、現時点で審美性の観点を抜いて考えた場合、これ以上の素材は現時点でないと思います。
2 セラミック(e-max)
e-maxはセラミックの一種で、ガラスセラミックスを強化した素材です。透明感があり、より美しく仕上がるとも言われています。 変色しにくいため美しい状態が長く続き、細菌もつきにくいので長持ちします。
利点は
①、強度が天然歯とほとんど同じで、噛みあう歯がすり減る心配が少ない
②、透明感が高く、歯とマッチしやすい
③、着色、歯垢、歯石がつきにくいので虫歯になりにくいと言われている
(磨かなければなります)
④、金属アレルギーの心配がない
欠点
①、材質は硬いが欠ける可能性がある
審美性はいいですが、欠けることがあります。一部欠けただけであれば研磨したり、ほかの材料で埋めることはできますが、大きくかけた場合はやり直しになります。
②、歯を削る量が多くなります。
厚みが必要になるので若干削る量は増えます
部分的に覆う場合にe-maxはとてもキレイですが、欠ける傾向もあるので、よく考えてから選択しましょう。
3 ジルコニア
人工ダイヤモンドとも言われる材料で、歯科材料の中でも圧倒的に丈夫で、また審美的にも美しく、銀歯と比較しても非常に目立ちにくいです。歯の全部を覆うクラウンでは天然の歯と見分けがつかないほど美しくなりますので審美領域(前歯)でも活用できるようになっています。
利点
①、割れにくく・頑丈
②、金属アレルギーにならない安全な材料
③、審美的(見た目が自然)にキレイ
④、変色が少なく審美的にかなり長持ち
⑤、プラークや歯石がつきにくいので虫歯になりにくい(磨かなければなります)
⑥、頑丈なのでブリッジやインプラントに使用できる
欠点
①、割れることもあります
絶対割れないなんてことはないです
②、部分的に覆う場合、e-maxほどきれいではありません
完全にはマッチしません。
②、歯を削る量が多くなります
いかがでしょうか?
インターネットは情報がたくさんあるため迷うとは思いますが、歯科医師から見て全てを満たしている歯科材料は未だにないと思っています。
ですから、歯科材料のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで治療を選択するべきだと思います。
自費の材料は正直高いですがメリットも大きい、でもメリットだけじゃないってことを知っておきましょう。
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