2023.06.11
一般歯科
こんにちは!鹿児島県鹿児島市の歯医者、陽だまりデンタルクリニックの院長です。
ある患者さんの口腔内を見て「これはインプラントを入れたほうが明らかに予後がいいんだけどな~」と思い、患者さんに勧めてみたら「周りにインプラントをしている人がいないし、なんか怖いかいれなくていいですよ」と言われました。
なるほど!インプラントのイメージってやっぱり怖いんだ!ということを再認識し、今回は「インプラントって怖い?」についてお話をしていきたいと思います。
インプラントとは、人工の歯根を顎の骨に埋め込む治療方法のことです。歯を失った場合、インプラントは自然な噛み合わせや美しい笑顔を取り戻すための一つの選択肢となります。
では何が怖いのか?と考えた場合、
1、インプラントって何なの?
2、インプラント手術は痛いの?
3、治療期間、合併症、予後はどうなの?
大まかにこの3つではないでしょうか?
まずインプラントとは、歯を失った箇所に人工的な歯根を埋め込み、その上に人工歯冠を取り付ける治療法です。この治療法は、欠損した歯を補うだけでなく、噛む力や咀嚼機能を回復させることができます。さらにインプラントは、周囲の歯との調和を重視したデザインで作られており、見た目が自然であるだけでなく、本来の咀嚼機能を取り戻すことができます。
また、適切なケアと定期的なメンテナンスが行われれば、インプラントは長期間にわたって使用することができます。正しいケアを行うことで、インプラントの寿命を延ばすことも可能です。
では次に、インプラントの手術はどんな感じでしょうか?
インプラント手術は、以下のステップで進行します。
1、検査
歯科医師が患者の口腔状態を評価し、インプラント手術の適応性を判断します。
2、顎の骨の準備
必要に応じて顎の骨を増量する手術が行われる場合があります。
3、インプラントの埋入
インプラントを埋め込むための手術が行われます。まず、歯肉を切開し、骨の中にインプラントを正確に配置します。その後、歯肉を縫合し、傷口を保護します。手術は一般的には60分程度かかりますが、症例や患者さんの状態によって異なります。
4、人工歯冠の取り付け
3-4か月後にインプラントが十分に骨と結合した後、人工歯(冠)の装着が行われます。これにより欠損した歯の機能と美しさを回復することができます。人工歯は患者さんの咬合や噛み合わせに合わせて作製され、自然な見た目と快適な咀嚼機能を提供します。
インプラント治療に対する不安や痛みへの対応は、個人によって異なります。しかし、現代の歯科技術の進歩により、痛みや不安を最小限に抑えることが可能となりました。局所麻酔や鎮静剤の使用、または患者さんとのコミュニケーションを重視することで、治療のストレスを軽減することができます。経験的に手術中に痛みを強く出たケースは1件もありません。軽度の痛みであれば追加の麻酔でほぼ痛みは消えると思います。
治療期間、合併症、予後はどうなの?
インプラント治療は、患者さんの個別の状態や治療計画によって期間が異なります。初診と診断から人工歯の取り付けまでにかかる一般的な治療期間は、通常6ヶ月から1年とされています。しかし、手術準備や骨の回復に時間がかかる場合は、それ以上の期間が必要となることもあります。
また、合併症に関してですが、どんな治療方法にもリスクや合併症が存在します。インプラント治療における主なリスクは、手術時に感染症や出血のリスクがあるほか、人工歯根が正しく結合しない場合や周囲の組織に対する反応が起こることもあります。これらの合併症はまれですが、治療の過程で発生する可能性があることを理解しておく必要があります。
インプラント治療は、歯を失った方にとって自信と快適さを取り戻すための優れた治療法です。現代の歯科技術の進歩により、痛みや不安は最小限に抑えられ、安全性も高まっています。
鹿児島県鹿児島市の陽だまりデンタルクリニックでは、豊富な経験と最新の技術を駆使して、患者さんのニーズに合わせたインプラント治療を提供しています。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
※このブログ記事は、一般の方にも分かりやすくインプラントについてお伝えすることを目的としています。
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