2023.10.31
小児歯科
こんにちは!陽だまりデンタルクリニック 院長の豊田です。
もう10月も終わりますね。あっという間に年末を迎えることになりそうです。
最近は当クリニックに初診で来られてから1年たつ患者さんが増えてきました。
信用して来てくださるんだな~と思うと感動します。
今後も丁寧に注意深く頑張っていきますね。
そして継続してご来院くださることは、患者様にとってもメリットが多くあります。
お口の健康を保つためには、いつもお伝えさせていただいている通り、
歯科医院でのプロケアとご自宅でのセルフケアの両方が重要です。
これからも一緒に頑張っていきましょう。
今回は乳歯の虫歯進行に関して書いていきます。
「仕上げ磨きをしていたら、穴が開いていた」
「知らないうちにむし歯のようなものができていた」
当クリニックにご来院される親御さんからこのような意見を聞くこともよくあります。
実は歯科医師にとって乳歯は割と怖い存在です。
なぜなら歯にポツッと小さい穴があったとしても油断できないんです。
永久歯であれば、初期むし歯で経過観察でも大丈夫かな?っと思える歯も、乳歯だと、その経過観察が命取りになるケースがあります。
なぜなら、そのポチっとした小さい穴を入り口に、なかで大きく広がっているケースがあるんです!(本当に怖い…)
この虫歯は急速にひろがる原因としては構造の違いがあります。
歯は一番外側にエナメル質、その内側に象牙質 そして、さらに内部に歯髄(痛みを感じる神経などがある)があります。
まず乳歯は歯を形作る粒子の大きさが小さくなっています。そして、一番外側のエナメル質に含まれる有機質(柔らかい部分)の割合が多いため、永久歯よりも柔らかく、酸に弱いんです。
つまりは虫歯菌のだす酸でとけやすいんですね!
次に進行スピードが早い理由としては、「歯の厚み」にあります。
乳歯のエナメル質と象牙質は永久歯の半分しかありません。酸に溶けて、厚みも半分なので気が付くと進んでいきます。そのため、どうしても虫歯の進行が早まってしまいます。
乳歯は奥歯の溝が複雑な形態をしていることも、虫歯のリスクを引き上げるひとつの要因といえます!奥歯の歯の溝が複雑だと、食べかすやプラークなど、たまりやすくなります。
子供によっては暴れて全然磨かせてくれませんし、磨いたと思っても歯の形が複雑だと磨き残しもあります。
これってどうすりゃいいんだ!(子供を持つ私でも日々思います)
では、こんなに弱い歯を守るためにはどうすべきでしょうか?
それは「ニューブランの4つの輪」に注意して、歯を守ればいいんです!
これに関しては次回書いていきますね!ちなみにそんなに目新しいものではないです…
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