2024.02.28
一般歯科
こんにちは!陽だまりデンタルクリニックの院長です。
私たち歯科医療の現場で日常的に使われている金属が、稀にですがアレルギー反応を引き起こすことがあります。そのため、アレルギー反応が出てしまった患者様は、
「何が原因でアレルギーが出たのか分からない」
「昨日の食べ物で体質的に合わないものってあったっけ」
「早くアレルギーの原因を知りたい」
と思われる方がほとんどだと思います。
なかなか、患者様ご自身のお口の中に入っているものが原因でアレルギーを発症していると気付かれる人はいません。今回は、「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という皮膚症状に焦点を当て、何故それが重要なのか、そして私たちがどのようにしてその問題に対応しているのかをご説明します。
1.掌蹠膿疱症とは?
歯科治療とアレルギー反応の間には、思わぬつながりが存在することがあります。患者さんが歯科治療で使用される金属に対してアレルギー反応を示す場合が稀にあります。掌蹠膿疱症(PPPs)は、主に手のひらと足の裏に影響を及ぼす慢性皮膚疾患です。この状態は、小さな膿疱が形成され、赤み、腫れ、かゆみを伴い、最終的には皮膚の剥離に至ることもあります。この疾患の原因は、遺伝的な側面、免疫系の問題、そして環境的要因など、非常に複雑です。
2.歯科金属アレルギーと掌蹠膿疱症
特に注目すべきは、ニッケルやクロム、パラジウムといった歯科治療に用いられる金属が、掌蹠膿疱症の発症や症状の悪化と関係している可能性があることです。これらの金属は、一般的な銀歯に含まれており、場合によっては治療後にアレルギー反応が現れることがあります。
3.患者様に提供する選択肢とそのアドバイス
陽だまりデンタルクリニックでは、患者様が選ぶ補綴物について、カウンセリングを通して、スタッフがメリットとデメリットを説明しています。アレルギー反応のリスクを最小限に抑えるために、セラミックやジルコニアなどのメタルフリー素材への移行を推奨しています。これらの材料は、アレルギー反応の可能性が低く、長期的な健康と快適さを保つのに役立ちます。
4.アレルギー反応と既存症状への積極的対策
アレルギー反応や掌蹠膿疱症の症状が既にある患者様には、薬物治療や、問題のある材料の除去、そしてリスクの低い材料への置き換えなど、様々な対応策を提供しています。特に、金属を取り除き、アレルギー反応の少ない素材に交換することで、多くの患者様が症状の改善を経験しています。
鹿児島市の歯医者「陽だまりデンタルクリニック」では、カウンセリングを通して、患者様のお話を伺いながら治療を進めています。治療についてのご不明点や質問がありましたら、スタッフまでお声掛けください。
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