2024.05.06
一般歯科小児歯科検診
鹿児島県鹿児島市で開業している陽だまりデンタルクリニックの院長です。
今回は、近年注目を集めている「口腔機能発達不全症」について、分かりやすく解説していきたいと思います。
このブログ記事では、
など、口腔機能発達不全症に関する幅広い情報を網羅しています。専門用語をできるだけ使わず、一般の方にも理解しやすい内容を目指しました。
お子様の口周りの発達に不安を感じている方、口腔機能発達不全症についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
このテーマは内容が多いので2部に分けて書いていきますね。
目次
近年、小児歯科領域において「口腔機能発達不全症」という病名が注目されています。
これは、先天性の疾患などがないにもかかわらず、食べる、話す、呼吸などの口の機能が十分に発達していない状態を指します。
以前は「構音障害」や「摂食障害」などの症状として捉えられていましたが、近年では口腔機能全体の異常として捉える考え方が広まっています。
口腔機能発達不全症は、以下の3つの機能が十分に発達していないか、正常な機能獲得ができていない状態を指します。
これらの機能は、互いに密接に関係しており、いずれかの機能に問題があると、他の機能にも影響が出てくることがあります。
例えば、食べる機能が低下すると、栄養不足や成長発達に遅れが生じる可能性があります。話す機能が低下すると、コミュニケーション能力が低下し、社会生活に支障をきたす可能性があります。呼吸機能が低下すると、睡眠時無呼吸症候群などの病気を引き起こす可能性があります。
口腔機能発達不全症の原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。
口腔機能発達不全症の症状は、年齢や個人差によって様々ですが、以下のようなものが挙げられます。
これらの症状は、日常生活に支障をきたすだけでなく、自信喪失やいじめなどの二次的な問題を引き起こす可能性もあります。
次回は実際に行われている治療法などを書いていきますね。
ただ、具体的な方法などは記載しないので、参考程度に読んでください。
ご質問やご意見があれば、コメント欄にてお気軽にお寄せください。
次回②になります。
ではでは~
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