当院はまだ導入していませんが…マイクロスコープ精密根管治療の“すごさ”をご存じですか?

2025.04.29

一般歯科

「根管治療を受けたのに、何年かしてまた痛くなった…」
「仕事が忙しくて何度も通えない…」

そんなお悩みを抱える方は多いはず。当院では現在、保険適用の標準的な根管治療を、肉眼+6倍ルーペで丁寧に行っています。しかし、歯科界で近年注目されている『マイクロスコープを使用した精密根管治療』には、さらに一歩進んだ魅力があります。本記事では、そのポイントをわかりやすく解説します。

1|根管治療が「再発しやすい」ワケ

まずは、根管(歯の神経が通る管)が再び炎症を起こす原因をイメージしてみましょう。

  • 根管は細い管が網目状に枝分かれしている。
  • 肉眼やレントゲンだけでは、奥の枝や微小なヒビまで確認・洗浄するのが困難。
  • 見えない汚れが残り、数年後に再び細菌が繁殖→痛み再発。

実際、従来法(肉眼+ルーペ)の根管治療は再発率50~70%とも言われ、一度の治療で終わらないケースが少なくありません。再治療は時間的・金銭的・精神的な負担になるため、「できるだけ一度で確実に終えたい」と願う患者さんは多いでしょう。


2|マイクロスコープ精密根管治療とは?

“マイクロスコープ”とは、手術用の顕微鏡。歯科用に改良されたものを使い、肉眼の視野を20~30倍に拡大します。

  • 超拡大視野:根管の枝分かれや微小なヒビを“見える化”。
  • 高精度器具:超音波チップやNiTi(ニッケルチタン)ロータリーファイルで徹底洗浄。
  • 無菌隔離:ラバーダムで唾液や細菌の混入を防止。

この3つがそろうことで、「見えない汚れを限りなくゼロに近づける」ことが可能になります。ただし、“絶対に再発しない”わけではなく、再発リスクを大幅に低減できる可能性が高い、という点がポイントです。


3|データで見るマイクロ vs 従来

指標肉眼+ルーペマイクロスコープ下
成功率44~75%90~97%
再発率50~70%<10%
通院回数3~5回1~2回(自費時)
抜歯に至る率

(出典:米国歯内療法学会 J. Endod. 2022;48(5):563–570)

例えば、ある米国病院の追跡調査では、マイクロ併用の精密根管治療で91%以上の長期成功率を記録。再発例は8%以下、通院回数も平均1.5回と半分以下になりました。
(ただ、最近来院された患者さんにアメリカの根管治療の情報をききましたが、再発はやっぱりあるみたいです…)


4|患者さんの声:こんな変化が!

「昔は月イチで痛みが再発していましたが、マイクロ治療後は3年たっても一度も痛くありません!」(40代女性)
「仕事の合間に1回だけ通院で終わり、助かりました!」(30代会社員)

高精度ゆえに「もう痛みに怯えたくない」「何度も休みを取るのは難しい」という方に特に好評です。


5|メリット・デメリットを整理

メリットデメリット
再発リスク大幅低減自費診療なら1回数万円~十数万円の技術料が発生
通院回数1~2回で完了可能(自費の場合)機器導入コストが高く、医院によっては未対応
自分の歯を残す可能性アップ“絶対再発しない”保証ではない
精密な治療で歯の寿命を延ばす保険適用でマイクロ導入の医院はまだ限られる

6|当院の現状と今後の検討

  • 現状:当院では肉眼+6倍ルーペを使用。これだけでも細部が見え、保険診療で高い精度を実現しています。
  • 今後:マイクロスコープ導入には高額機器費用と専門トレーニングが必要ですが、患者さんのメリットを踏まえ、前向きに検討中です。

7|マイクロスコープ治療を受けるには?

  1. 保険適用医院を探す
    Webで「マイクロスコープ 保険 根管治療」を検索。
  2. 自費診療の相場確認
    「マイクロスコープ 自費 費用」で30,000~100,000円程度をチェック。
  3. セカンドオピニオン
    他院の症例写真や通院回数・費用を比較検討。

まとめ:大切な歯を長持ちさせるために

  • マイクロスコープ精密根管治療は「見える化」で再発リスクを大幅に低減できる可能性あり。
  • 自費診療では高額技術料がかかる一方、保険適用医院も増加中。
  • 当院では6倍ルーペを駆使した保険診療で高精度を提供中。マイクロ導入は今後検討予定。

いかがでしたでしょうか?また面白いトピックがあれば紹介しますね!
ではでは~

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